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    Posts categorized "Technology"

    Oct 30, 2007

    MusicIP Mixer 偶然と必然のあいだ

    Logoglassblue MusicIP Mixer は楽曲マッチングのための独自のソフトウェア技術を持つ MusicIP Corp. が提供する無償ソフトウェア。iTunesライブラリの中の一曲を起点にして、似た雰囲気の楽曲のプレイリストを作成してくれます。shuffleのスマート版といった雰囲気でしょうか。

    iTunesのライブラリが膨大に育ってくると、プレイリストをフレッシュに保つことにはそれなりの努力が必要です。せっかくリラックスタイムにお気に入りの曲を聴いているのに、いちいち、この曲のジャンルは○×なので、プレイリスト△とプレイリスト□に入れておかなきゃ、などと考えるのはわずらわしいものです。

    気分に合わせて音楽をマッチングする、そういったことはソフトウェアに任せられる未来ってのを同社は目指しているようです。MusicIP Mixer では、自身のPCのライブラリにあるファイルの中でのマッチングにとどまりますが、ネットラジオとか定額制の音楽配信サービスなどにビルトインされると、新しい音楽に出会う機会を創出する良いツールとなりそうですね。

    このソフトウェア、ライブラリの絶対量がある程度ないと意味なさそうですし、聴いている音楽のジャンルもある程度絞り込まれている方がより良い効果がもたらされそうですが、操作が簡単なので良さそうなMixが出来上がるまで試してみる気楽さは兼ね備えています。Mix の仕上がりを想定どおりにするには、Preference の設定にちょっとしたコツがありそうでして、私の場合下の画面のような設定にしたところ、打率が上がったような気がしています。

    Musicipmixer_2 Link: Free Download - MusicIP Mixer.
    Link: MusicIP Mixer - Google 検索.

    Jul 04, 2007

    組織活動の可視化

    Ws000050 日立製作所の「ビジネス顕微鏡」、ネーミングは何というかパッとしない気もしますが、これ、ある意味とっても面白いです。

    仕事のできる人のところに仕事が集まるのは、どんな会社でも同じと思われますが、そうすると組織の中でのコミュニケーションも偏在しているはずで、そのボリュームを可視化する事が出来れば、組織運営上、マネジメント層にとって非常に役立つデータになると思われます。

    Link: ニュースリリース : 2007年6月22日 : HITACHI.

    センサ技術を用いて、 組織内のコミュニケーションや活動状況を把握し、 地形図の形で図面に表示する組織活動可視化システム 「ビジネス顕微鏡」を試作

    組織運営の問題点抽出や生産性向上に寄与

    株式会社日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)は、センサ技術などを用いて、企業内で社員のコミュニケーション頻度や活動状況を測定し、データを地形図の形で図面に表示する 組織活動可視化システム「ビジネス顕微鏡」を試作しました。本システムは、赤外線センサ、加速度センサ、マイクセンサの各センサと、無線通信デバイスを内蔵した名札型のセンサネット*端末を社員が装着し、これを用いて社員同士の対面時間や動作を測定、データ化します。そして、測定したデータを、ネットワークを通じてサーバ上に収集し、新たに開発した組織ダイナミクス像生成技術により社員同士の相互影響の度合いを地形図上に表示します。

    本システムを用いることにより、これまで目に見える形で把握することが難しかった組織内でのコミュニケーション頻度や活動状況を可視化し、問題点を抽出することが可能になり、組織運営に伴うリスクの低減や生産性向上などの目的で活用することが期待されます。

    日立製作所と、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボ、同大学スローン経営学大学院との共同研究の成果が含まれているそうです。

    (1) 社員同士の対面頻度や動きを測定する、小型軽量の名札型センサネット端末

    社員同士の対面頻度や動きを測定するため、赤外線センサ、3軸加速度センサ、マイクセンサ、無線通信デバイスおよび小型電池を搭載した、重さ約60グラム の小型・軽量の名札型センサネット端末を試作しました。複数の赤外線センサの配置を工夫し、時間をずらして駆動制御する技術により、水平・垂直方向約30 度、距離2メートルの範囲で、対面している他の名札型センサネット端末の検出を可能にするとともに、20時間の連続稼動を実現しています。

    (2) 社員同士の相互影響の度合いを可視化する組織ダイナミクス像生成技術

    組織内の、赤外線センサデータを収集・解析して得られる社員間の対面頻度データをもとに、社員同士の相互影響の度合いを地形図上に表示する組織ダイナミク ス像生成技術を開発しました。組織ダイナミクス像生成技術を用いて作成された組織地形図では、複数のメンバで構成されている組織全体を組織地形図上に島の 形状で表現し、活発に他の社員とコミュニケーションを行っている社員に対応して、地形図の内側に突き出した岬が形成されます。社員は島の内部に、メンバ間 の対面頻度に基づき、つながりの強い人同士が集まって山を造り、等高線で表現されます。大きなグループは高く裾野の広い山として、小さなグループは低く小 さな山として表現され、これらがつながりあってグループ間の複合的な関係が山脈状に表現されます。これにより、従来の組織図では見えない組織の構造が、セ ンサによる実測値のみを用いて画像化され、日々の、あるいは中長期の動的な組織の変化が一目でわかります。

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    Mar 20, 2005

    破壊的技術 jigブラウザWEB

    Jigtop3,000億円規模にまで成長したといわれる、ケータイ・コンテンツ市場。キャリアの公式メニューに登録されることを前提としたBtoCの直接課金のビジネス・モデルは、KDDIが開けたパンドラの箱「パケット料金定額制」と、携帯電話へのフルブラウザの搭載によって、緩やかだが確実に崩壊する方向へ向かっている。

    対応端末の制限や、機能面で一長一短あったフルブラウザの製品群の中で、端末の既存のブラウザ(i-mode、EZweb、Vodafone live!)でPCサイトの閲覧を可能にする"jigブラウザWEB"の登場は、いわゆる「破壊的技術 (disruptive technology)」としてのインパクトを持つ。

    今まで各キャリアの公式メニューの中での競争に終始していたモバイル・コンテンツの事業者は、いやおうなしにインターネット全体のコンテンツの競争に巻き込まれることとなる。従来、PC向けWebで無償で提供されているコンテンツ分野でも、比較的容易に有償コンテンツとしてビジネス化できていた環境は、この”jigブラウザWEB”がもたらした枠組みの変化によって失われることになる。

    また、”jigブラウザWEB”は、各キャリアの持つ「コンテンツメニュー」のゲートウェイとしての機能を奪う可能性を秘めている。ユーザーの導線を考えれば、携帯電話に搭載されているブラウザのスタートページとして、いわゆるポータル機能を担う事となるからだ。各キャリアにとっては、課金決済手数料という安定した収益源が確保されていた"公式コンテンツ"への導線を中抜きされる可能性が高くなる。

    ケータイ向けコンテンツという特殊だった市場が、インターネット全体のコンテンツ市場へ融合していく。その際には、PCのインターネットコンテンツの市場のビジネスモデルに追随する形で、BtoCの直接課金モデルから、BtoBtoCの広告モデルへの転換が大きな潮流となるはずである。jig.jp自身もブラウザの機能拡張と同時に、メディア的なサービスの拡張についても言及している中で、各キャリア、モバイルコンテンツの事業者、既存のインターネットメディアの主要プレーヤーが、ビジネスモデルをどのように転換していくのか?

    イノベーションのジレンマを乗り越えて市場の新しいルールに適応する競争が、すでに始まっている。

    Link: 「jigブラウザはPCとケータイのギャップを埋めていく」--jig.jp福野社長 - CNET Japan.

    jigブラウザWEBは、jigブラウザに対応していない端末のユーザーを主な対象としている。jigブラウザはボーダフォンのVアプリやauのBREW版EZアプリに対応していないからだ。

    ボーダフォンはブラウザアプリ自体を規約で禁止している。また、auのBREW版EZアプリは、KDDIに申請して認可を得てからでないとリリースできない。福野氏によれば、KDDI側からは「EZwebサイトの利用を圧迫する可能性があるという理由で許可が下りなかった」という。つまり、定額制を利用して大量のデータをやりとりされると、ほかのEZwebサイトを利用するユーザーの伝送速度が遅くなったり、つながらなくなったりする可能性があるので許可できないということだ。

    これは推測だが、フルブラウザは既存の公式コンテンツプロバイダがこれまで築いてきた「月額数百円で携帯電話用サイトの利用を許可する」というビジネスモデルを壊す可能性があり、KDDIとしては公式コンテンツとしてのお墨付きを与えることはできなかったという理由も考えられる。

    Link: NRIメディアフォーラム:携帯電話市場の動向〜激動の2005年、何をなすべきか?.
    Link: jigブラウザWEB.
    Qrbw

    Feb 26, 2005

    インタフェースからの情報取得

    Logoa9_1"クリックする" という明示的なユーザー・アクションのみならず、マウスオーバー・イベントもその対象に加えたことによって、ユーザー側の選択(クリック)以前の心理的な変化、例えば、逡巡や躊躇などもデータから類推して捕捉することが可能になるかもしれない。これらのデータは、ユーザー・インタフェースそのものの改善のために役立つ以外に、提供する情報のパーソナライズのために用いられることになる。

    ユーザー側が仕組みを理解して使えば、入力の際にほとんどストレスを感じない便利な仕組み。しかし、あまりにも日常的で無意識の行動をトラックされること、つまり、非明示的なプロセスで情報を取得されることに、多くの人は抵抗感を覚える。もっと本質的な問題は、取得されている事自体に気づかない人の方が圧倒的な大多数だし、仕組みを説明されても、その意味を理解しがたいということなのかもしれない。

    パーソナライズされた情報を提供することにより、ユーザー側の経験価値を上げていく試みのために、ユーザーから大きな不信感をもたれてしまうリスクを背負う二律背反。プライバシーポリシーに対するユーザー側の理解をはじめとした、メディア・リテラシーに対する "読み" は、この種のチャレンジに際しては常に重要な判断となる。

    Link: ITmedia エンタープライズ:パーソナライズ検索技術に特許で鍵をかけるA9.

    Amazonは出願書の中で、このサーバアーキテクチャはほかの電子商取引サイトで使われているものよりずっと洗練されていると主張している。ほかのサイトもクリックを記録しているが、「この種の記録は通常、新たなタイプのリアルタイムパーソナライズアプリケーションを柔軟に構築する上で望ましいレベルの精密さと構造を欠いている」と出願書には記されている。

    企業にオンラインの慣行について助言しているBallardvale Researchのガイ・クリース社長は、「Amazonはパーソナライズ用の高度なイベントアーキテクチャについて話してい。これは同社がどれだけリードしているかを示している」と語る。同氏は、今回の特許はクリック分析だけでなく、マウスオーバーイベントも記述していると指摘。同氏によれば、Webユーザーのコンテンツへの関心を予測する上で、マウスの動きはクリック分析の重要な補足材料であることがマサチューセッツ工科大(MIT)の研究者によって発見されているという。

    「インタフェースによってユーザーは自分の検索内容を管理し、保存できるようになり、アプリケーションがそれを読み込む。先に述べたように、ユーザーはイベント履歴から特定のイベントを消すこともできる」と出願書にはある。実際にはこれらの検索結果はサーバから消されず、検索結果から排除されるだけだと出願書では明記されている。

    Link: United States Patent Application: 0050033803.
    Link: A9.com.
    Link: Slashdot | Amazon Seeks Personal Search History Patent.

    Feb 21, 2005

    Nata de Cocoから次世代ディスプレイ

    Natadecocoこういう発見って、スゴイですよね。ある仮説に基づいて、いろんな素材の選択肢と加工の方法の組み合わせを地道にテストして、結果を比較検証していく作業。見つけた瞬間の喜びは大きいでしょうね〜。何年か後にプロジェクトXに取り上げられそうな、エピソードが沢山ありそうです。

    これに比べれば、どうでもいいトリビアなんですけど、"ナタデココ"はスペイン語なんですねー。あれ、知らなかったの僕だけかな...。

    Link: ナタデココ、次世代の薄型ディスプレー基板に活用 - asahi.com : 経済.

    ナタデココ、次世代の薄型ディスプレー基板に活用

    紙のように曲げられる次世代の薄型ディスプレーの基板づくりに、デザートなどの食材「ナタデココ」が活用できることが、パイオニアと三菱化学、京都大の産学連携の共同研究で分かった。強度や耐熱性などはガラス基板並みという。材料費も安く、開発が急速に進む薄型ディスプレー生産のコスト削減につながりそうだ。

    ナタデココは99%が水分、1%が繊維質。基板作りの前処理として、ナタデココを圧縮機でつぶし、水分をとばして乾燥させる。繊維だけが残ってカラカラになったナタデココに、特殊な樹脂を注入すると繊維と繊維の間に浸透し、全体が透明な色になる。そこに紫外光を照射すると、柔らかな基板ができる。有機ELの発光材料を張り付けることで、厚さ1ミリ以下の曲げられる超薄型ディスプレーとなる。周囲の温度が変わっても伸び縮みせず、軽くて壊れにくい特徴があるという。

    現在の携帯電話用などで量産されている有機ELディスプレーは基板がガラスで曲げられない。今後、ディスプレーを電子新聞などに応用するには曲げられるディスプレー基板の開発が必要となっている。曲げられる基板材料として天然の繊維が注目されていた。

    ナタデココを使えば、既存のガラス基板よりも安くつくれる見込みで、研究グループは早期の実用化を目指す。

    ナタデココはココナツミルクに酢酸を加えて発酵させてつくる食品。極細繊維が多く含まれ、健康食品として90年代に人気を集めた。研究に携わる関係者は「身近な食材が最先端技術に応用できると分かり、非常に驚きだ」と話している。

    Feb 19, 2005

    指先で触れるだけで情報伝達

    Redact人体を導電媒体に用いる通信手法は以前のポストで取り上げたマイクロソフトの特許のように類似のコンセプトのものがいくつかありますが、このNTTのレッドタクトン(造語...)は、光信号に変換して無線通信を可能にする技術とパッケージ化をしている所に特徴があります。想定されている利用シーンはそれぞれ、ある程度のニーズが見込まれそうです。

    共同フィールド実験のパートナーを公募していますが、NTTグループ内のリソースに閉じずに、こういったアプローチを採用しているところに、このシーズに対するNTTの強い意気込みを感じます。

    Link: FujiSankei Business i. / ニュースページ.

    人体通し情報送信、NTTが「レッドタクトン」実用化

     NTT(東京都千代田区)は18日、大容量の情報を人の体を通して伝えたり、受け取ったりできる技術「レッドタクトン」を実用化したと発表した。

     身に着けた携帯電話などの情報端末から身体の表面を通じ、環境に埋め込まれたコンピューターなどに触れるだけで情報を送信。コンピューターから、個人の特性に合った情報を情報端末に瞬時に返信することができる。商用化に向け共同実験のパートナー企業を公募。早ければ年内の商用化を目指す。

     新技術は、まず情報を載せた信号を電圧に変換して送信機から身体の表面に伝達。電圧が加わり身体の表面から発生した「電界」を受信機の特殊な結晶を通して光の信号に変換、その光信号をさらに電気信号に変換する。

     これまでにも触れることで情報を伝達する技術はあったが、新たに「電界」を媒体とすることで、衣服や靴、紙、木といった物質を通じての伝達も可能にした。

     また、光信号に変換する技術により、最大毎秒10メガビットの大容量通信ができる点も大きな特徴だ。

     用途としては、無線通信の「ブルートゥース」のような近距離通信を発展させたものを想定。薬ビンに触れるだけで、その人に合った薬かどうかを情報端末に伝えることができるなど個人の状態や趣向に合わせた各種サービスの提供を検討する。

    Link: RedTacton.
    Link: NTT、人の体表面を10Mbpsで伝わる通信技術を開発 - CNET Japan.
    Link: NTT、触れるだけで高速通信できる新技術「レッドタクトン」.
    Link: ITmedia ライフスタイル:人の体表面を通信経路に——NTTの「RedTacton」.
    Link: T.Kanno's blog: SPOTの将来と携帯機器間のネットワーク.

    Feb 13, 2005

    WiMaxケータイ

    WimaxflogoWiMaxが、日本市場に初上陸。限定的なエリアでの、実証試験段階と思われます。商用化のスケジュールも同時に公表されており、今後の動向に要注目でしょう。 Link: NIKKEI NET:ベンチャーニュース.

    鷹山など3社、無線IP携帯電話に進出 PHS(簡易型携帯電話)事業の鷹山は10日、通信機器ベンチャーなど2社と組み、広域無線通信技術を使った無線IP(インターネットプロトコル)携帯電話サービスに進出すると発表した。総務省が電波利用を認めることを前提に、6月に東京都内で実証試験を実施、年内に本サービスを始める考えだ。 導入するのは米インテルが普及を進める「ワイマックス」という技術。半径数キロメートルをカバーできる無線部を、鷹山が都心部に持つ600の基地局に搭載する。機器端末は英通信機器メーカーのエアースパン・コミュニケーションズとベルネット(東京・千代田、島田由紀夫社長)が開発、鷹山に供給する。 6月に千代田区などで実験し、12月には音声・データ通信を月額3,000円で利用できるサービスを始める予定だ。

    Link: 日本に「WiMAX」が上陸、YOZANが年末にも無線LANサービス開始へ - nikkeibp.jp.
    Link: NETWORKWORLD | 鷹山、首都圏でWiMAX方式による定額通信サービスを発表.
    Link: 鷹山、定額制WiMAX無線通信サービス提供に向け6月に実地試験を開始 - CNET Japan.
    Link: ITmediaモバイル:鷹山、WiMAX方式で定額サービス参入.
    Link: YOZAN INC..
    Link: Airspan Networks.
    Link: WiMAX Forum - WiMAX Home.

    Jan 19, 2005

    Brain-Computer Interface

    Bci「共感覚幻想」の実現にはまだまだ遠そうですが、いわゆる「The MATRIX」の世界を予感させる、脳とコンピューターのインタフェース技術の話題。左のキャプチャ画像でご覧いただけるように、ジャックの位置が「The MATRIX」や「攻殻機動隊」とは微妙に異なり頭頂部に位置しています、肝心のインタフェース部分をもっと洗練させる必要がありそうですが、記事にもある通り、四肢に障害のある方の社会参画のために、非常に可能性を感じさせる技術ですね。

    Link: Wired News - 進化する「脳−コンピューター直結インターフェース」 - : Hotwired.

    煩わしいキーボードやマウスを使わずに、自分の脳を直接コンピューターに接続してみたいと、コンピューター・オタクの人なら誰でも夢見たことがあるはずだ。こうしたことが実現すれば、四肢が麻痺している人たちにとっては、人生が一変するはずだ。

    体が不自由な人が頭で考えるだけでコンピューターを制御できれば、電灯のスイッチやテレビ、さらには人工腕も操作できるだろう——全米に約16万人いる手足の自由を失った人たちが、こうした技術を歓迎することは間違いない。

    この「ブレイン=コンピューター・インターフェース」(BCI)と呼ばれる技術の研究に関しては、ここ5年間でかなりの進展が見られた。この分野に関する学術論文のうち半数以上は、わずか過去2年の間に発表されたものだ。そして、脳を直接コンピューターに接続することで患者がカーソルを制御する能力も向上してきている。

    民間部門でこの分野の研究をリードするのは、米サイバーキネティックス社だ。同社は昨年、マシュー・ネイグル氏を初の被験者とし、『ブレインゲート』システムの臨床試験を開始した。今ではネイグル氏は、車イスに座ったまま考えるだけで、電子メールを開いたり、テレビのチャンネルを変えたり、電灯をつけたり、テトリスのようなビデオゲームで遊んだり、さらには人工腕を動かしたりすることもできるようになった。

    先日、Motorola と Oakley が Bluetooth 搭載サングラスの開発で協力することを発表しましたが、両社はハンズフリーで電子デバイスを操作できるようにすることを目的としているようです。具体的な製品の詳細はまだ発表されていないようですが、ディスプレイがサングラスに内蔵されたりすると、それはまるで「ヴァーチャル・ライト」でウィリアム・ギブスンが描写した世界(そういえば、物語の設定は2005年でしたね...)に近づいていきそうです。我々の現実は、どんどんサイバーパンクの世界観を包含して進化していくようです。

    Link: Wired News - 脳の信号で人工腕をコントロールする実験、サルで成功 - : Hotwired.
    Link: Cyberkinetics Inc.
    Link: Japan.internet.com ワイヤレス - Motorola と Oakley が Bluetooth 搭載サングラスの開発で協力.

    Dec 17, 2004

    放送コンテンツのインデックス化

    Blinxtvテレビ・ラジオの番組をサーバーにアーカイブ化しながら、音声認識によりその内容をインデックス化して検索可能としていく。出るべくして出たサービスですね。最終的に目指す使用感でいうと、HDレコーダーのオンライン・サービス版といった趣でしょうか。例えば「Japanese Prime Minister Junichiro Koizumi」を検索してみると、このような検索結果となります。

    番組の著作権者も含めたビジネス・モデルをどう作るのか、課題はいろいろとありそうです。最終的にエンドユーザーへの課金モデルに落ち着かせるのでしょうか。BtoBtoCの広告モデルでも、放送コンテンツを検索可能にする技術そのものの可能性はとても大きいと思います。流しっぱなしだったコンテンツのアーカイブが産み出す価値をどこまで引き出せるのか? 興味深い試みです。

    Link: 米blinkx、テレビ番組の全文検索サーチエンジン「blinkxTV」を発表.

     米blinkxは16日、テレビ番組を24時間蓄積し続けることで、音声認識技術により全文検索できるようにしたサーチエンジン「blinkxTV」を発表した。

     blinkxTVのトップページにはシンプルな入力フォームが用意されており、そこに検索語を入力すると、番組内で該当する言葉が放送されている部分が列挙される。その検索結果をクリックすると、ポップアップウィンドウが開いて該当する部分が流れる仕組みだ。

     blinkxはこのサーチエンジンを構築するためにテレビ放送、衛星放送、CATV、ラジオ放送、インターネットのストリーミング放送などを24時間365日受信し、「blinkxTVサーバー」に蓄積している。現在、blinkxTVで検索できるのはニュースやスポーツなどを含む欧米のテレビ20局とラジオ4局だ。これらの映像や音声はデジタル化され、Windows MediaやRealでエンコーディングされる。その後、blinkxが開発した音声認識技術によるテキスト化と文脈解析がなされ、サーチエンジンで検索できるようインデックス化される。

     blinkxTVの検索機能と、同社が独自に開発しているデスクトップ検索ソフト「blinkx」を使って、必要なテレビ番組のクリップだけを集め続ける「Smart Folder」機能も提供される。blinkxをインストールした上でSmart Folderを使用すると、ユーザーが興味のある分野についてのテレビ放送のショートカットが蓄積されていく。

    Link: “賢いフォルダ”が暗黙のうちに情報を集め続ける「blinkx 2.0」公開.
    Link: デジタルビデオ検索に大手各社が虎視眈々 - CNET Japan.

    Dec 09, 2004

    愛知万博用の携帯通信端末

    20041208kddi_1愛知万博ネタです。開幕まであと106日ということで関連の話題もにぎやかになってきましたね。KDDIの愛知万博用携帯端末の発表。μチップあたりは、産業政策的な意味でも対外的にアピールするには、万博は良い機会ですね。問題は、リアルとバーチャルの展示場を立体的にどうプレゼンテーションするか、実際にはソフトと導線のデザインの出来の方が重要でしょうか。

    しかし、ネーミングの日英ちゃんぽん具合の気恥ずかしさは、いかんともしがたいですね。

    Link: KDDIが愛知万博用端末を開発、PDAベースの新型携帯 - nikkeibp.jp - 注目のニュース.

    KDDIは、経済産業省からの委託を受け、携帯電話とPDAの機能を統合したハイブリッド情報端末「愛・MATE」を開発した。同社が12月8日に明らかにしたもの。2005年3月25日〜9月25日に名古屋で開催される「2005年日本国際博覧会(愛・地球博)」に出展する。
     愛・MATEは、「愛・MATEオレンジ」と「愛・MATEブルー」の2種類。オレンジは、第3世代(3G)ネットワークに対応した「国内初」(同社)のPDA。auのCDMA 1X WIN、無線LAN、Bluetoothなど、複数の無線通信規格に対応する。ブルーは、日立製作所が開発した無線タグ用の超小型非接触ICチップ「ミューチップ」向けのリーダーを搭載する。ミューチップは同博覧会の入場券にも組み込まれている。

    サイバー日本館(政府出展事業)

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    • Chaka Kahn - Foolish Fool

      Foolish Fool
      Chaka Kahn: Funk This

      チャカ・カーンのアルバム、久しぶりのオリジナルアルバムのリリースのようですが、ハイ・トーン・ボーカルは衰え知らずで迫力満点。ジャム&ルイスがプロデュースを担当してますが、70'sのソウル・ファンクの雰囲気が色濃くて、彼女にとっては原点回帰っぽい作風か。プリンス“Sign 'O' The Times”、ジミ・ヘンドリックス“Castles Made Of Sand”など、カバー曲もよくフィットしております。

    • Thievery Corporation -

      Thievery Corporation: Versions
      Washington DCをベースに活躍するベテランDJユニット Thievery Corpのリミックス集、2006年リリース。Sultan Khan、The Doors からAstrud Gilberto を経て Sarah McLachlan まで、いったいどんな仕事選びの基準ですかってくらい、幅広い音楽を彼ら流儀で Dub で Downtempo で Chillout でありつつ、エキサイティングなTrip-Hop に換骨奪胎する逞しさは実力の賜物か。こっち方面としては久々のお気に入り。

    • MIKA - Grace Kelly

      Grace Kelly
      MIKA: Life in Cartoon Motion

      レバノン出身のロンドンをベースに活躍する男性シンガーMIKAのデビューアルバム。“Grace Kelly”は英国を中心に欧州各国ではかなり大ヒットした模様。音域の広さも、オペラの経験があったりするバックグラウンドも含めて、確かにフレディの再来を感じさせるのですが、アルバムで表現されているポップセンスの引き出しの豊かさは、単なるフォロワーとは異なる可能性を感じます。最近のUKポップシーンは、タレントぞろいで豊作ですね。

    • My Chemical Romance - Welcome To The Black Parade

      Welcome To The Black Parade
      My Chemical Romance: The Black Parade

      なんとなくティーン向けのバンドっぽいチャラチャラした印象があったので、何気にスルーしていたMy Chemiですが、この1枚は往年のロック名盤のようにキッチリとしたコンセプトアルバムです。雰囲気的にはQUEENがZiggy Stardustを演奏した感じなんていったら褒めすぎかしら。いずれにしろ子供たちだけのお楽しみにしておくのはもったいない感じ。
      歌詞はけっこうドスンと暗いので、ドライブ向きな雰囲気では無いですけど、大音量で楽しむとロックな気分が満喫できますぜ。

    • 4hero - Morning Child

      Morning Child
      4hero: Play with the changes

      UKクラブシーンのベテラン4heroのなんと6年ぶりの新作。長いブランクを全く感じさせないのは、それぞれのプロジェクトで一線で活躍を続けていたからかも。変わらない4hero節はホントに素晴らしいく、豪華で多彩なゲストボーカル陣、流麗なストリングス・アレンジ、ジャズっぽくシンコペーションするサイドシンバルなど、華やかで盛り上がっちゃう要素が満載です。

    Books

    • 高山 文彦: エレクトラ―中上健次の生涯

      高山 文彦: エレクトラ―中上健次の生涯
      中上健次の評伝。作家と編集者の関係性を軸にしながら、作家自身の複雑な背景と作品とのコンテキストを明らかにしていく。10代の頃に、ただただ圧倒されて読んだ中上作品の背景を知り、改めて「岬」や「枯木灘」などを読み返してみると、そのコンテンツとしての印象も、より深く重いものになったと思う。

    • ジョン・アーヴィング: また会う日まで 上

      ジョン・アーヴィング: また会う日まで 上
      いや、長ーい。ある種の忍耐力を試されるような長さ。幼少期~少年期~青年期のスピード感の変化は、実際の人の記憶とシンクロしているような、紙幅の使い方。実は、計算された演出のうちの一つなんだよね、ということが読後にわかります。やるな老作家。だからこそ、下巻まで頑張って通読しましょうぜ。個人的には、アーヴィングの本の中では、ガープ以降で最も好き。なんか、真実の多面性と親子関係の奥深さについて改めて考えさせられます。よって、子供はある程度大人になるまで読んじゃダメ、絶対。

    • デイヴィット ハルバースタム: ファイアハウス

      デイヴィット ハルバースタム: ファイアハウス
      September 11で犠牲になった消防士のお話。通俗的なお涙頂戴のお話にならないのは、デイヴィット ハルバースタムの“事実をして語らしむ”手法があるから。日常の何の気ないエピソードの連続から、特殊な共同体としてのNYの消防署の生活の様が語られます。そこにある、温かな日常、家族や仲間との親しい交わりは、職業としてチームとしてなんら飾りや偽りのない関係性を求められていた彼らとしては当然あるべき姿だったのかもしれません。
      彼らの多くがアイルランド系のカトリックという背景については、そもそも、この本を読んでみるきっかけとなった映画“Ladder 49”にも重要な伏線として出てきますが、元々が移民からなる米国の多層的な社会を理解するには、正直もう少し時間がかかりそうです。

    • 福岡 伸一: 生物と無生物のあいだ

      福岡 伸一: 生物と無生物のあいだ
      著者の福岡伸一氏は分子生物学者。ワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造の発見以来、分子生物学の進化はめまぐるしい。それらの流れを追体験しながら動的平衡論にたどり着く頃には、生命の本質に対する謎解きに自身も参加しているような気分になる。
      海外の研究機関の研究者としての日常や、最先端の研究成果を巡る世界の研究者との競争を巡る心理もキッチリと描かれミステリー小説を読んでいるかのようです。生命と自然に対する畏敬の念が現れた、エピローグも素晴らしい。

    • 佐藤 賢一: 英仏百年戦争

      佐藤 賢一: 英仏百年戦争
      14世紀から15世紀にかけての英仏百年戦争は、二国間の争いというよりフランスの内戦としての意味合いで語るべきだ、という認識の土台に立って、黒太子エドワードやジャンヌ・ダルクなどの時代を語る。西洋歴史小説の名手が書き手ということもあって、ヨーロッパ史に詳しくない方でも楽しめる内容かと思われます。